お困りごと解決Q&A

マークシート用紙の作成・印刷を依頼するときの手順を教えてください。

アンケートや選択式試験などで用いられているマークシート用紙印刷の手順は次のような流れになっています。

お客様のお手元にあるOCR読み取り機やマークシートリーダーで読み取り可能なOCR用紙やマークシート用紙の印刷については、弊社では以下の手順で行っています。

マークシート用紙設計と読み取り領域

マークシート用紙の作成には、読み取り機器に合わせた用紙の設計が必要です。機器によって、求められる位置精度などが異なりますので付属のマニュアルなどをご用意いただき、読み取り領域の設定を正確に確認させていただきます。

ドロップアウトカラーとタイミングマーク

ドロップアウトカラーとタイミングマークの例

ドロップアウトカラーとタイミングマークの例

記入者が正確に記入できるようにするために必要な枠線(升目など)の印刷は、ドロップアウトカラー(人の目には見えても読み取りセンサでは読み取らない色)で行います。

このドロップアウトカラーは、特定の波長の光に対するPCS値の範囲として、マニュアルに指定されています。このため、弊社ではインキメーカーにPCS値の計測を依頼し、読み取り機器の条件に合う印刷色の確認を行っています。

また、読み取り用紙には、読み取り機器を通った際の傾きや読み取り領域の開始位置を示すタイミングマークがつけられます。これらは読み取り機器がもっとも読み取りやすい色(通常は墨色)で印刷しています。

マークシート用紙の選定

使用する用紙の選定は、使用可能な用紙サイズ、および用紙の連量・厚さなどを元に行います。ご使用の機器によっては平滑度・白色度などの指定の範囲があることもあり、それらも機器付属のマニュアルによって確認させていただきます。

コーナーカット(仕上げ加工)

コーナーカットの例

コーナーカットの例

読み取り機器に用紙をセットして読み取り作業を行う際、用紙の向きと、裏表をそろえておく必要があります。このため、用紙の隅を部分的にカットすることで、用紙の向き・裏表がそろっているかを確認します。

コーナーカットも機器の特性によりカットする位置と大きさが異なります。機器に付属のマニュアルなどで、確認させていただいています。

読み取りテスト(実機テスト)

弊社では、作成したマークシート用紙・OCR用紙について、実際にご使用になる前に読み取りテストを行っていただくことをお勧めしています。

位置精度やドロップアウトカラーが原因で、記入後の読み取り時に不読・誤読が発生すると、修正作業が膨大になり、作業精度を落とす要因にもなります。読み取りテストの段階で、万一不具合が発見された場合には、迅速に対応させていただいております。(読み取りテスト時の不具合対応は、弊社指定の期間内に限ります。)

マークシートの作成・印刷から読み取り・データ化まで弊社がお手伝いします!

以上がマークシート作成の手順となっております。機械・ソフトによって用紙やインク、加工の指定があるため、どうしてもテストが必要となり、お客様のお持ちの機械・ソフトにあわせたマークシート作成には思いのほかコストがかかります。また、昨今では人員確保が大変というお話をよく伺います。

コスト面を考慮し、弊社では、読み取り・データ化まで含めて一貫してアウトソースすることをオススメしております。ぜひ一度ご相談ください。

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